30枚目 今年の振り返り

みなさんこんにちは!
ミスベティー代表の白川です。

このコラムも、今年の5月末からほぼ毎週金曜日に更新を続け、ついに30回目となります。
30回目のタイミングで、あまりの忙しさに更新が一週遅れてしまいました。

今思えば、コロナ禍で色々なことを準備する「時間」があったのだと思います。
もちろんその時間は、お店の営業がまともにできないからあっただけで、時間がある=お金を生み出せていない と考えるとゾッとします。
ただ黙って、嵐が過ぎ去るのを待つのではなく、時間があるからこそ色々なことに挑戦したいと思い、本当にたくさんのことを今年は挑戦しました。

そうして関わってきたことが、師走のタイミングで一斉に動き出し、コラム記事を書く時間が無いほどに追い込まれてしまったのは、良いことなのだと思います。

さて、そんな感じでコロナ禍での過ごし方というのは、個人の生活様式だけではなく、企業の生存戦略そのものを変えてしまうほど大きな流れでした。
30回目であり、師走に入ったことですし、今年の振り返りを書いていきたいと思います。

2020年は、コロナ禍の出口など見えず、融資を受けて新しいビジネスモデル構築への準備の年とすると
2021年は、準備した物をアウトプットする年になりました。

リブランディングした、ロゴデザインや包装紙、催事什器類を携えて、今まで出店したことのないエリアにまで販路を広げ、多くのお客様と出会うことを目的に活動を続けてきました。
5月くらいまでは、飲食店支援の風潮もあり、催事販売が本当に良く売れました。
どこも出かけられないからこそ、地元スーパーでの他地域の香りが感じられる物に人気が集まったのだと思います。

その後感染が一段落し、プール営業の再開などで外に消費が動くようになった途端に、今までの反動が出たかのように、足元の経済が一気に弱体化しました。
消費が動かない状態の中で、緊急事態宣言が発令され、催事先が無くなり、初めてコロナ禍の影響を強く感じた月が9月10月でした。

感染者が一気に減少した11月からは少しずつですが、回復の兆しが見え始め、今まで準備してきた物が、実を結び始めていると感じられるようになりました。

少しずつ回復はしていますが、コロナ以前の状態からすると2割から3割程度、売り上げは減少し、融資を受けているので、返済を考えると全く売り上げが足りないのが実情です。
これはミスベティーだけではなく、コロナ禍で融資を受け、会社を守る選択をしたすべての事業者さんに言える状態だと思います。

これまで以上に稼がないと返済が出来ないという焦りから、変なサービスを実施したり、精神を病んでしまう経営者さんが、これからたくさん出てくるのではないかと心配しています。

他の事業者さんとお話しする機会も相当増えましたが、皆さん同じようなことを言っています。
「足元の経済が全く動かない」「集客が戻らない」「夕方からの集客が無く、ピーク時間が短くなった」
これらは、長引くコロナ禍で一般消費者の懐事情が厳しくなったのだと予想しています。
色々な物が値上げしていますし、ポジティブに消費をする理由が全く無いので仕方ないのかなと思っています。

景気が悪い時に、変に焦ったり、ネガティブになり 自社の魅力が無いのではないかと自信を無くす経営者さんがいます。
売り上げが以前のような状態に戻らなくても、こんな厳しい社会情勢の中で70%・80%のお客様は戻ってきていることを誇りに思うべきだと思います。
また、それだけのお客様が応援して下さっている事実を受けとめて、丁寧に毎日の営業を続けて欲しいと思います。

 

今年を振り返ると、年末に向けて感染者が減少傾向になり、明るいニュースなはずなのに、景気悪化が進んでいる為、なんだか明るい気分で年を越すことが難しい雰囲気です。
年末までにまだ2週間程度あるので、それまでに何か良いニュースが入ると良いなと思います。

私の個人的な意見ですが「地域の繋がりを感じられること、一人では無いことが希望に繋がる」のではないかと考えています。
その実践の為に、12月26日の黒野レールパークで開催される三八市で数年ぶりにワッフル販売を致します。
地域のみなさんにお会いすることや、地域の事業者さんと一緒に一つのことに取り組むことが、コロナ禍を克服する手がかりになれば良いなと思います。

次回のコラムでは、大野の太鼓判part2について書いていきたいと思います。