6枚目ミスベティーとSDG’s
みなさんこんにちは!
第6回目となる今回は、「ミスベティーとSDG’s」についてお話したいと思います。
正確には、ミスベティーのSDG’sへの取り組みというべきなのでしょうが、
個人的に「SDG’sに取り組む」という表現がSDG’sへの無理解に繋がると思っています。(何を言っているか分からない)
みなさんSDG’s(エスディージーズ)という物をご存じでしょうか?
Sustainable Development Goals の略で、日本語訳すると「持続可能な開発目標」となります。(やはり何を言っているか分からない)
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
貧困や環境など 地球規模で問題になっている社会問題を17個の目標と169個のターゲットに分けて、2030年までに解決しましょうという、世界共通の目標です。
ここ最近、お偉いさんや、大手企業の社員さん、広告代理店さんなどの胸元に丸いカラフルなバッチが付いているのを見たことがありませんか?
あれは17個の目標をアイコン化して円で繋いだ物です。SDG’sのシンボルですね。
さて、そんな世界規模の問題を大野町の小さなお店がどのように関わっていけばよいのか。普通に考えると問題が大きすぎて途方に暮れますよね。
ではミスベティーではどんな風にしてSDG’sと向き合っているのかお話していきたいと思います。
①答えはいつだってシンプル
ミスベティーでは、SDG’sへの取り組みを「意識的」に実践していません。
これは、日本の商習慣に対して理解のある方だとピンと来ると思います。
日本人は古来より「和」を大切にしますよね。いわゆる調和というやつです。
この考えその物がSDG’sです。
地域文化を大切にし、地元で採れた物を消費し、季節を大切にして生活をする。
さらに、行政に頼らず、「お互い様」文化を大切に地域内でのコミュニケーションを活性化し、困っている方に寄り添う。
本来の日本人的生活が現代社会でも維持できていれば、SDG’sは自然と達成できるはずです。
だからミスベティーではSDG’sを意識せず、「正しく地域のお店としての役割を果たす」これに尽きると思います。
②具体的な活動
・地産地消を推進して、地域の持続可能性を追求する
・食品ロスを減らすために、フードバンク岐阜さんと連携する
・地域の方が未来に希望を持てるように、地域振興と経済活動をミックスしたアクションを続ける(前回の黒野レールパークや太鼓判認定商品など)
・飲食店は教育産業であることを理解し、働くスタッフの労務管理を徹底し、不平等な労働環境の是正に取り組む(育児休暇や昇給、残業手当など 可能な限りすべてを開示してグレーゾーンを作らない)
・地域内の宅配サービスなど、すべての人がワッフルを購入出来る機会を作る
ざっと思いついたところで5つ出てきました。
企画進行していることや、いずれやりたいことが、まだまだ山ほどあります。
※写真はフードバンク岐阜さんで発行されている広報に、ミスベティーを取り上げて頂いた時の紙面です。
さりげなく、私の貧困エピソードが記載されていますがスルーしてください。
③「取り組む」ことの違和感
SDG’sに対するミスベティーの考え方が、ご理解頂けたでしょうか。
さて、ここで始めの「SDG’sに取り組む」という表現です。
意識的に取り組み、さも特別なことをやっているように思いませんか?
本来、調和を意識した日本人らしい生活・商習慣を意識して過ごすことがSDG’sに繋がるのであれば
「取り組む」ではなく「取り組んでいた」という完了形が自然だと思います。
商売をしていれば、儲かった 損した 人と競争をすれば 勝った 負けた
こんな風にどちらかが得をして、どちらかが損をする仕組みが格差を生み、社会問題を増大していきます。
「取り組む」によって、特定の大企業や行政がSDG’sに対する評価を受け、それを支えるために地域のマンパワーが無償で提供され、負担がかかるようでは意味がありません。
つまり、幸せの総量が変わっていない どちらかに移動しただけの状態ではダメということです。
みんなの幸せが増大し、総量が増す状態になって初めて調和だと思います。
以上 ミスベティーとSDG’sの関わりでした。
あくまで、私個人の考え方をお店の運営に適用しているだけですので これが正解というのは無いと思います。
つい批判的な文章になってしまうほど、SDG’sを都合よく理解して、利己的に走るケースが多く見受けられます。
小難し表現ばかりで、あまり楽しい内容ではなかったですね。
次回は飲食店らしい普通のコラム記事を書いていきたいと思います。