7枚目 季節の果物
みなさんこんにちは!
第7回目となる今回は「季節の果物」についてお話したいと思います。
果物には採れる季節がありますよね。
このコラムで何度も出てくるワードですが、「旬」というやつですね。
5月末というのが、洋菓子屋にとって境目だったりします。
国産の冬苺が12月から5月中旬くらいで終わってしまい、5月末になると苺が無くなってしまいます。
そこから通常の仕入れルートのお店ですと、輸入苺に切り替わります。
アメリカから遠路はるばる日本に届く苺なのですが、空輸している為値段が高く、品質も良くありません。
ですから、5月末から11月までは苺を取り扱わず、苺ジャムなどで対応するケースもあります。
ミスベティーでは、長野県安曇野で作られている夏秋苺を産直で送って頂いているので、年中安定して苺商品を提供することが出来ます。
調べて頂くと分かるのですが、夏秋苺または高原苺という物はめっちゃ高いです。
冬苺の2~4倍?くらいすると思います。 夏に苺食べたいという需要自体がギフトに近い発想なので お中元価格になっています。
冬と夏で値段を変えるわけにいきませんので、夏は頑張って提供していることになります。
夏秋苺の味の特徴は、実がしっかりとしていて、酸味と甘さのバランスが良く、クレープなどのホイップクリームが多く使われている物と相性が良いです。
冬苺に比べて、木の実に近い印象を受けます。
写真は安曇野のハウスの様子です。4年か5年前に撮影した物なので、今ではハウスの数が倍ほどになっています。
※写真の子どもは、黒野レールパークの記事の時に載せたウチの三男です。
奥に見える山は北アルプスです。 とても良い場所ですよね。
今でも新しい建物などは建っておらず、写真のまま大自然が広がっています。
夏秋苺も6月中旬頃にならないと出荷されないため、5月末~6月上旬までは苺が全くない時期になります。
そんなピンチを救ってくれるのが、「ブルーベリー」です。
6月上旬から出荷が始まる大野町産のブルーベリー。
スーパーで買うような外国産の小さな粒ではなく、1センチ大の大きな果肉感のある食感が特徴です。
ワッフルに使用する場合は、大野ブルーベリーの魅力をさらに高めるために、手作りのジャムと合わせています。
ブルーベリーの生産過程で、どうしても傷がついた物や、熟れすぎてしまった物が出てしまいます。
それを廃棄せずに、冷凍保存して頂き、安く分けてもらっています。
冷凍でまとめて仕入れた物を、当店のスタッフが丁寧に鍋で煮込んでいきます。
出来上がったジャムは、ミスベティーオリジナルホイップクリームと合わせて、大野町産ブルーベリーを使用したブルーベリーホイップクリームの完成です。
ブルーベリーと砂糖しか入れていないジャムなのですが、ホイップクリームにブルーベリーの酸味と旨味がしっかりと反映されていて美味しいと思います。
大野町産ブルーベリーの採れる時期は6月~8月中旬まで、割と時期が短いため、お早めにブルーベリー商品を購入されることをおすすめします。
これから夏にかけて、様々な果物が旬を迎え市場にたくさん出てきます。
しかし、地元で野菜は手に入るのですが果物となると途端に種類が限られてしまいます。
一部珍しい果物を生産されている農家さんもいらっしゃいますが、ギフト需要として栽培しないと採算が合わないため、お店の果物としては値段が高く使用できません。
地元産の果物でメニューに取り入れることが出来そうな良い感じの物がないか常に探しています。
もし思い当たる節、知り合いの方がいましたら、ミスベティーのお問い合わせフォームまでご連絡頂けると嬉しいです。
以上 季節の果物についてでした。
次回はカキ氷について書いてみたいと思います。