16枚目 ミスベティーの働き方

みなさんこんにちは!

今回は「ミスベティーの働き方」について書いていきたいと思います。

ここ最近求人を連続して出しているのですが、ありがたいことに応募があり、なんとか業務が回っていきそうです。
さて、職場としてのミスベティーはどんなところなのか、気になる方もいると思います。

 

一言で表すと
「大変だけど、自分らしく仕事が出来る 個人を尊重する場」だと思います。

ミスベティーで取り組んでいる労務管理について少しご紹介したいと思います。

 

まず、ミスベティーの労務管理はすべて社長である、私、自ら管理しています。
採用から評価、シフト作成、給与計算まで責任を持ってやっています。
これは従業員が不当な扱いを受けていないか、採用時の約束を守れているかをチェックする為です。

その他にも個性的な点を上げると
・すべての従業員がプライベート優先で休みたい日にカレンダーに×を入れる
・意思決定はディスカッションを前提とし、みんなで話し合って物事を進める
・商品開発は誰でも可能 (自分が食べたいから作るパターンが多いです。)
・みなし残業など、日本的企業の悪い部分を一切排除した公正な給与体系
・翌日の段取りなども従業員が決めます。抜けや漏れがある場合のみ責任者が指示します。(自分で考える仕事作り)

などの飲食業の常識とは少し違ったルールでミスベティーは動いています。

 

前提にあるのが、「自分の意志でミスベティーに働きに来ている」という点です。
やらされている。仕方無くなどのネガティブな要素を一切排除して、ポジティブに働いて欲しいからです。
これを突き詰めると、どの職場でも通用する自立した社会人になっていきます。

 

ここからは、ミスベティーの労務管理はどのようにして生まれたのか について書いていきたいと思います。(少し長くなります)

今でこそ、働き方改革などのワードが飛び交い、過度な労働環境は改善されてきたと思います。
今から10年数年前の飲食業の常識は週1日休みで 一日13~15時間労働 朝7時に家を出て、帰ってくるのが21時を過ぎていました。
それでも手取り15万程度が当たり前でした。もちろん正社員です。

そんな環境が当たり前の時代に、ちょうどミスベティーの規模が大きくなってきて、就業規則を作る話になりました。
その頃の自分はなんでも出来ると思い込んでいて、就業規則も手作りで作ってみよう。と考えました。

 

私自身、高校生の時からずっと飲食業に携わって来て、飲食業のブラックな環境が常識と捉えていた部分がありました。
しかし、就業規則を手作りするために、商工会の紹介でお会いした社労士の先生とのやり取りで目が覚めました。

白川「就業規則を作るにしても労働基準法を守っていては、今の飲食業の常識とはかけ離れていて、規則として書面に残しても意味が無いのでは?」
先生「労働基準法は最低基準の法律だから、それすら守れていないビジネスモデルそのものが崩壊していると考えるべきだよ」
白川「ということは、世の中の飲食業界全体が根本的にビジネスモデルとして成り立っていない・・・?」
先生「売価が安すぎるから賃金が安くならざるを得ない」
白川「労働基準法を下回る労働環境でも、そんなもんだと気にもしなかったけど、これからチャントしていくためには、法律を守った会社にしたい」

それから公正な給与体系を組み、その給与体系でも会社が維持できる売り上げ高、商品売価、サービス品質を長い年月をかけて少しずつ改善してきました。
ミスベティーのワッフルに対して、売価が高いと感じる方も多いと思います。
ですが、今よりも値段を下げることは、従業員の労働環境を悪化させてしまったり、サービス品質の低下を招く可能性があります。
売価を変えずに、お客様に満足して頂けるように、付加価値を上げていくことが経営者の腕の見せ所だと感じています。

 

コロナ禍で雇用環境が不安定で、労働者が弱い立場になりやすいです。
今でも信じられないような悪徳社長に人生を狂わされている方のお話が耳に入ることもあります。
労働者の皆さんは、自分の価値をもう一度見直して、自分が本当にやりたい仕事、欲しい給与額を叶えられているかを考えてみてください。
辞めさせて貰えない、不当な扱いを受けているなどがあれば、ぜひ労働基準監督署に相談してみてください。
皆さん親切に対応してくれます。

 

ミスベティーの働き方から、働き方を作った経緯に脱線していきました・・・
10月に最低賃金があがり、岐阜県は880円になるそうです。
コロナ禍で売り上げが厳しい中、最低賃金の上昇に伴い、増加した人件費を 時短や少人数で相殺しようとする判断もあると思います。
最低賃金の上昇が、より過酷な労働環境を作り上げる要因にならないことを祈るばかりです。