23枚目 食品ロスについてpart3

みなさんこんにちは!

コロナ感染者の数も小休止状態に入り、秋の行楽シーズンと相まって、少し経済が動き始めている雰囲気が出てきましたね。

急に肌寒くなってきたので、夏商材やかき氷をいつまでやるか悩んでいます。

現在ミスベティーでは、岐阜県の小規模事業者持続化補助金を受けて、お店のエントランス部分をバリアフリー工事中です。
この記事が更新される10月22日(金)の夕方までかかる見込みです。

バリアフリー工事を実施した経緯や、実施後の魅力については、後日コラムでもご紹介したいと思います。

 

さて、今回も食品ロスについて書いていきますが、始めに書いた食品ロスの3つの問題
①商品の廃棄ロス(売上的観点)
②まだ食べられる商品を廃棄する(環境負荷・社会的責任)
③ロスを減らすためにセールを実施する等(商品ブランドを低下させる)
上記の中の②について考えていきたいと思います。

「まだ食べられる商品を廃棄する」
このワードの中には、食品を捨てる行為が社会的にどのような問題を抱えているか、これを考えることだと思います。

 

ぱっと思いつく問題点は
①単純にもったいない=食べられるのなら欲しい人がいるのでは?(機会損失)
②捨てる=燃やすことになり、CO2排出などの(環境負荷問題)
③企業の社会的責任として、廃棄を減らす責任がある。(責任の放棄)
④本来価値に変わる物が捨てられることで、利益が減り、従業員へ還元されなくなる。(経営と雇用の問題)
⑤ずっと昔から日本の食品廃棄について言われていたが、令和の時代になっても本質的な改善に向かっていない(問題の先送り)
⑥食料も大事な地球資源と捉え、廃棄を繰り返すことは、資源の無駄使い(持続可能な社会としての側面)
⑦出来立て 作りたてにこだわり、「売れ残り」という状態を作りだす(商習慣の問題)

こんなところでしょうか。
私の得意な分野が社会学の中でも「家族と地域社会」についてなので、環境問題はあまり詳しくありません。
思いついた7つを見てみると、現在の中国政府が取り組んでいる「食べ残し法」を思い出しました。

 

自分なりに問題点を整理すると
食品を廃棄する生活習慣や商習慣が一般的になっている、旧時代的な現在の状況では
急激な気候変動や世界的な食料難などによる食料危機に対応できず、生活面での安全保障が脅かされいることを認識する。
地域企業として、地域環境に配慮をしながら、食品ロスを減らす取り組みが求められている。
特に、出来立て作りたてにこだわり、売れ残りを意識的に排除する商習慣の改善が必要。

こんなところでしょうか。

普段の自分たちの行動が、地球の未来を左右するかもしれないと考えるとなんだかワクワクしますね。

 

前回の過剰な消費期限の設定にも関わってきますが、
本質的に商品が売れないので、より良い商品を提供するために、出来立て、作りたてを価値にします。
そこに価値を見出すと、売れ残り商品は価値が無い物になっていきます。 その為、割引シールなどを貼り、売れ残り品に妥当性を持たせます。
しかし、お店のブランド価値を考えると、セールをすることがマイナスに働く面もあります。

セールを繰り返すことで、ブランド価値が下がり、結局売れなくなり、さらに廃棄が増えていては本末転倒です。

 

日本の食品ロスが多い理由は、上記のようなジレンマが原因だと思います。

お店側の食品ロスに対する考え方を明確に示し、消費者が残った商品を喜んで購入してもらえる工夫が出来れば、少しずつ廃棄は減っていくのではないかと思います。
例えば、「閉店間際に、ショーケースの最後の商品を購入して下さったお客様にポイントカード2倍」などでしょうか。

お店側も消費者側も、廃棄を出さない取り組みがクールでセクシーだと捉える、新しい商習慣が生まれると良いですね。

次回は、セールを実施したいお店側の心境とお客様に与える影響について書いていきたいと思います。