24枚目 食品ロスについてpart4

みなさんこんにちは!

無事にバリアフリー工事も終わって、お店の入口部分だけがピカピカになっています。
自分勝手にバリアフリー工事をしたぞ!と思い込んでいても仕方ないので、その道のプロの方や実際にバリアフリーの恩恵を受ける方と
お話をさせて頂き、良くなった点と改善点も踏まえて、近々コラムにてご紹介したいと思います。

 

さて、今回で最後となるのか? 食品ロスについてpart4を始めて行きたいと思います。
前回は、下記テーマ3つの中の②について説明しました。
①商品の廃棄ロス(売上的観点)
②まだ食べられる商品を廃棄する(環境負荷・社会的責任)
③ロスを減らすためにセールを実施する等(商品ブランドを低下させる)

最後となる今回は「③ロスを減らすためにセールを実施する」について考えて行きたいと思います。

 

飲食店でのセール販売というのはあまりピンと来たりしませんが、身近な物だとお惣菜売り場のセールが思い浮かびますよね。

「お昼から夕方にかけて製造した商品を、閉店1時間前くらいに一気にセールして、売り切ってしまう。」
大体セールをする時は上記のような理由で実施していると思います。
これについて考えて行きたいと思います。

 

お店側のメリット
廃棄予定の商品を半額でも良いので販売して、材料費の回収と廃棄コストを抑えられる

お客様側のメリット
たまたま来店した時間にお弁当やお惣菜がとても安く販売されていてラッキー
閉店1時間前くらいを狙っていけば、掘り出し物が見つかるかも

売り切ってしまいたいお店側と、その日の晩御飯を安く購入したい消費者の需要がマッチして、上手に食品ロスが減らせていますね。

 

逆にデメリットはどうでしょうか?
お店側のデメリット
①本来定価で販売して利益を出している商品が、定価で売ることが出来ない →(需要よりも供給が多く商品が残る)
②その日限りのセールであれば、特別感を演出できるが、それが毎日になると次第に商品売価が半額の価格に近付いていく
→(①の状態が長期化して、次第に需要と供給のバランスを取るために、商品価値自体が下がっていき、売価を下げざるを得ない状態になる)

 

お客様側のデメリット
安く買えることにデメリットなんてある訳無い!と思いがちですが、長期的に見ると問題です。
①お店側が利益を出せていないので、行きつけのスーパーの質が低下していく。(商品数が減ったり、味が悪くなったり、最悪閉店することも)
②お昼時に定価で購入しようと思うとなんだか高く感じる。(普段安く買えている状態が当たり前になり、定価が損をしている気分になる)
③スーパー側は定価で売り切れるように適切な数量を作ろうとするので、閉店1時間前に買いにいくとほとんど商品が無い。

上手に食品ロスと向き合っていたはずが、それが日常化していくとお店側にもお客様側にもデメリットが生じています。

 

なぜこのような状態になってしまうのか。
詳しく書いていたら、コラム1個分の文章量になってしまったので、次回に持ち越します。

次回のコラムでセールの問題点と上手なセールとの向き合い方を書いて、食品ロスについてのコラムを終えたいと思います。