28枚目 バリアフリー工事について
みなさんこんにちは!
祝日だった23日に大垣方面へ配達に出ましたが、どのお店も満車で外にまで列を作っていました。
少しずつ元の生活の戻り始めていると、商売をしながら肌感覚で実感しています。
さて、今回のコラムでは「バリアフリー工事」についてお話したいと思います。
ミスベティー本店は、居抜き物件を借りて10年前にスタートしたのですが、その時点ですでに築30年以上経過している物件でした。
お客様が使用するトイレも和式のままで、店内照明がぼんやり薄暗い雰囲気でした。
和式トイレを洋式に切り替える程度の修繕はしましたが、基本的に居抜きのまま、営業を続けてきました。
コロナ禍に入り、県の持続化補助金を受けて、リブランディングを実施し、店内の照明や椅子などの什器類を刷新。
営業10年目にして、念願の居抜きの雰囲気から脱却出来た訳です。
そうすると今度は、老朽化した部分が目立つようになってきました。
エントランス部分がタイル張りの階段で、所々タイルが浮いている箇所もあり、雪の日などはすべって危険でした。
風除室の扉も、なぜか外開きになっており、重たい扉を引いて店内に来店するしかなく、足の不自由な方には負担になっていました。
改善しないといけないと分かっていたのですが、大掛かりな工事となり、費用も相当掛かります。
一度クラウドファンディングで資金を集められないかと考え、取り組んでみたのですが、資金が集まらず失敗に終わりました。
今年に入り、再度、県の持続化補助金の募集があったので、ダメ元で申請したところ採択され、バリアフリー工事を実施することが出来ました。
タイル張りの階段は、車椅子の方でも来店しやすいようにスロープに。 足の不自由な方でも、スロープが登れるように手すりも増設しました。
車椅子でも余裕を持って通れるように、扉を一回り大きい物に取り換えました。
重たい風除室の扉は、軽い自在扉に変更。風除室の中で切り返しをしなくても、スムーズに通れるように、店内側にドアストッパーを取り付けて、空間を広くとれるように工夫しました。
工事後、大野町在住の介護講師の先生に見て頂きましたが、介助者が付きそうことを前提とするのであれば、問題無く来店することが出来るとおっしゃって頂きました。
これから高齢化がさらに深刻化する社会の中で、バリアフリーであることは、サービス業にとって最低条件のように感じます。
しかし、地方都市の古くからあるお店ほど、バリアフリーとは程遠いのは現状だと思います。ミスベティーもそうであったように、費用が出ないからです。
お店を開店した当時は、みんな若く、そんなことを考える必要も無かったのだと思います。
もしも、これからお店を開業する、お家を建てることを検討されている方がいれば、ぜひとも自分の40年後を想像してお店を設計して頂きたいと思います。
高齢化が進む地方都市にあるお店だからこそ、都心部の店舗には無いサービスが出来るのではないかと思います。
今回のバリアフリー工事をきっかけに、新しい集客層の開拓や、より丁寧なサービスが提供出来るようにスタッフと話し合っていきたいと思います。
次回は、大野の太鼓判認定についてお話したいと思います。