41枚目 スタッフ募集について

みなさんこんにちは。

ミスベティー代表の白川です。

今回はスタッフ募集についてお話します。

実は2月からスタッフ募集をしていまして、公式HPや店頭でのPOPなどでこっそり募集をかけていました。
通常だと2週間くらいで定員に達して募集を締め切ることが多いのですが、今回は1月経っても採用に至っていません。

求人はその時の運と言いますか、ご縁みたいな物があると信じていますので、焦らず条件にマッチした方の応募を待っています。

 

良い機会なので、コラムにミスベティーの採用活動について書いていきたいと思いました。

まず採用活動にはいくつかのステップがあると考えています。
①社内でどんな人材が欲しいかを検討
②求人条件の告知
③応募・面接
④オリエンテーション期間
⑤本採用

①の社内での検討について
求人募集をかけるということは、スタッフが足りていないということです。
しかし、意外にあるあるなのが、スタッフが足りていないという雰囲気になっているだけで、実は繁忙期や忙しい時間の特定の時間だけ足りていない場合が多く
スタッフ一人を採用するよりも、シフトを組み替えるなどをすることで解決できることが多々あります。
そのような状況でスタッフを増やすと、その子にやってもらう業務があまりなく、モチベーションの低下に繋がり、早期離職の要因になります。
なので、経営者と現場スタッフ間でのすり合わせが大切だと考えています。

今回の求人では、4年以上、副店長の代わりが出来るスタッフが出てきていないので、固定メンバーに欠員が出来ると、会社業務に支障が出るという将来的なリスクに対応する点と、
モーニングランチサービスの実施などで、業務量が増えたため、フルタイムの正社員を募集することになりました。

 

②の告知について
私も気が付けば15年以上、飲食業界で商売をしていますが、昔に比べてこの告知についての内容が一番変わったかも知れません。
結論から言うと、小さなお店では広告費用を払った求人媒体の掲載が必要なくなりました。
インディードやグーグル仕事検索などの無料求人の仕組みが整ってきたことに加え、求職者が自分で仕事を検索する時代に変わったことが要因だと考えています。

これまでは、有料媒体に掲載されている求人情報をそれぞれの媒体ごとに検索していましたが、今ではお店側が無料媒体に載せることで、検索窓に働きたいエリアや職種を入力するだけで
現在ネットに挙がっているほぼすべての求人を探すことが出来ます。
有料媒体のメリットはSEO対策で上位に検索されるくらいしかありません。

また、昔よりも自分に合った職場を探す傾向が強いので、広く募集するよりも、狭くても良いので双方の条件にマッチする人材と出会うことが重要になっています。
そうなってくると、「募集していまーす」と十数万かけて告知するよりも、普段から会社の魅力を伝えて「募集開始したので一緒に働きませんか?」の方が効果的です。

 

そんな社会情勢も踏まえてミスベティーでは
・自社ホームページ
・自社SNS
・ハローワーク
・インディード
・グーグル仕事検索(ただいま設定中)
に掲載して、費用をかけずにスタッフ募集をしています。
一番良いのは人づての紹介なのでしょうが、これもご縁ですね・・・

 

③応募・面接について
求職者からお電話やメールが来てからが採用マッチングのスタートだと考えています。
この段階で失礼な対応(双方)がしていると印象良くないのでミスマッチに繋がります。

同様に面接時では、相手を評価する面接官というよりも、双方が納得する条件で働けるかというニュアンスで面接をします。
採用・不採用の2択で息巻いてくる求職者の方に、条件のすり合わせをしていくと、「私にとってのベストな条件は別にありそうです」と面接途中で新しい扉が開く方もいらっしゃいます。

無理に雇い入れ、会社の条件を押し付けて、従業員を縛る経営者が本当に多いので、労働契約についての基本を大切にして頂きたいと常々思います。

また、求職者の方も自分を安売りせず、給与をもらう以上に大切な、自己実現と会社の方向がマッチしているかを良く考えて、会社を選択してください。
会社側から内定をもらった以上は働かないといけない訳ではありません。 決定権は自分にあります。 
「田舎ではあなたは貴重な労働力であり、元気に働けること自体が宝です。自信を持ちましょう。」と人間関係で会社を辞めた若い世代の子たちに言い聞かせています。

 

④オリエンテーション期間
双方のマッチングが出来たと思い、採用しますが、それでも働いてみるとこんなはずでは無かった。というのがあります。
これは会社という団体としての雰囲気や職場仲間との相性もあるでしょう。
まずは会社の雰囲気を知るために、オリエンテーションを設けます。会社の経営理念や人材教育の考え方をお伝えします。あと大量のマニュアル・・・

そして、試用期間中はいつでもリタイア出来る旨を伝えておくことが大切だと思います。
双方がやっぱり合わないと思ったときに言い出しやすい期間だと考えて下さい。
世間一般では、試用期間がある求人は良くないという謎の刷り込みがありますが、あれは本来採用のミスマッチを防ぐためにあります。

 

⑤本採用
試用期間の3か月が終われば本採用です。
人が仕事を続けるかどうか考えるタイミングというのは、
・始めの3日間
・最初の1週間
・1月目
・3か月目
だそうです。
逆に3か月続けられるお仕事なら、よっぽど環境に変化が無い限りは定着するようです。

実は、副店長候補として、採用していたスタッフが3か月目で寿退社が決まり、今回の求人募集となっています。
そんな急激な環境の変化は本人も予想していなかったので、仕方がないですし、人生がステップアップしていく過程を応援したいとも思います。

 

以上、私が考える採用活動の5つの段階です。
これは経営者によって考え方が分かれますし、これ以外には人材教育の考え方や組織の作り方についても千差万別だと思います。
あくまでミスベティーの採用活動の考え方です。

人材関連で、次回は「ミスベティーの人材育成の考え方」について書いていきたいと思います。