ミスベティーの人材育成について.

みなさんこんにちは!

約一か月ぶりの更新になります。

こうしてゆっくりコラム記事を書ける余裕があることに、自分自身驚いています。

前回のコラムで0と100の勢いで消費が一気に傾くと書きましたが、まさにその通りで、春休みの最終日からピタっとお客様の流れが止まってしまいました。
3月上旬から約1月の間、ずっと忙しかったのに急に手が空いてしまい、貯まった仕事にどこから手を付けるべきか戸惑っています。

この1か月の間に、戦争や材料費の高騰や原油高、社会保険関係の値上げなど、経済的に相当ピンチな内容が一気に押し寄せてきましたね。
賃金が上がらない現状で、出ていくお金だけが増え続けている今、家計を見直す方も多いのではないかと思います。
そうなるとスイーツなどの嗜好品の購入回数や金額が減ってしまうので、今の経済状態は、お菓子屋さんにとっても一大事です。

以前このコラムで、値上げについて書いたことがありますが、材料費の高騰はミスベティーにも及んでいます。
今まで6500円だった物が8000円になるなど、ちょっと考えられない額で上がる物もあれば、そんな物まで上がるのかという感じで、値上げされない物が無いくらい、ありとあらゆる物が値上がりしました。

当然、経営的観点から、商品売価を上げざるを得ない状況ではあるのですが、上述したように、一般家庭のお財布事情も苦しい分けです。
急激なインフレに対応するため、政府も何か手を打ってくれるはずと期待しながら、一般家庭に余裕が出てきたタイミングで出来れば値上げをしたいと考えています。
ただ、厳しい状況がずっと続くだけで、一般家庭の生活が良くならない場合も想定して、今年の7月か8月までには、値上げを実施すると思います。

すでに、10月頃にはさらに小麦の価格が上がるようなことも耳に入っているので、夏の値上げだけで収まれば良いのですが。。。 不安です。

 

さて、そんな前途多難な日本経済の中で、これからお仕事を始めようとする方向けに、ミスベティーの人材育成について書いていきたいと思います。

ミスベティーでは、新人スタッフの方に「人材育成についてのガイドライン」という書類を使って、ガイダンスを行っています。
これはミスベティーの人材育成についての考え方を説明する書類になっています。
どんな内容かというと、
①オープンマインドであること
②自分で考え、意欲的に取り組むこと
③対等であり、対話を通じて意思決定すること
上記3つについて書かれています。

①のオープンマインドという言葉はあまり聞きなれない言葉ですが、簡単に説明すると
「出来ない」「知らない」「分からない」という、ネガティブでそこで思考が停止してしまうワードを並び立てることを「クローズドマインド」とすると、その逆で
「まだ出来ないから練習したい」「知らないから教えて欲しい」「まだ分からない部分があるのでもっと知る」のように、同じ出来ない状態でも、次に繋がる思考を持ち続ける大切さを説明します。

 

②自分で考える
通常の会社だと、次にあれをやって、それが出来たらこれをやって、という風に指示された業務をこなすことが多いと思いますが、ミスベティーではそれがありません。
一日のルーティーンのような業務はありますが、それを誰がやるかまでは決まっていません。自分でやりたい業務の意思表示をし、覚えたい業務の練習をする時間を確保する。
限られた時間と人員の中で、店舗業務をこなす飲食店だからこそ生まれた考え方だと思います。
自分の仕事はコレだけっという風に考えてしまうと、作業にロスが生じてしまい、出来るスタッフへ負担が多くのしかかります。
みんなが何でもやる。自分で考えて動けるスタッフが揃うと、効率良く店舗運営が出来るようになります。

「与えられた仕事をこなしたい」「自分のやりたいことが分からない」「意思表示までして覚えたい仕事なんて無い」というような受け身の姿勢の方には、ミスベティーは向いていないと思います。
面接の時に必ず説明する点がこの積極性の部分になります。

②のルールがあることで、商品開発やSNSの発信などもスタッフ間で進められています。

 

③対等であり、対話すること
②のルールと関連するのですが、基本的にミスベティーではスタッフ間の序列などは関係なく、自立した一人の社会人として、お互いに尊重しながら関わります。
これも飲食店ならではですが、基本ギリギリのメンバーで回しているので、自分の休みの日には代わりに誰かが頑張ってくれている訳です。そうすると自然とお互いを尊重し合い、お互い様の風土が生まれます。

自立した対等な人物同士の話合いの結果、新商品が生まれたり、新しいサービスを開始します。
これは上から下に指示が出される、トップダウンの指示系統ではなく、みんなで話合って決める、対話方式の意思決定になっています。
具体的には、
白川「5月の新商品なにかやりたい物ある?」
スタッフA「昨年の5月は何を出したっけ?」
スタッフB「抹茶やほうじ茶系じゃなかった?」
スタッフC「抹茶系もいいけど、今だとSNSでこんなのも流行っているよ」
スタッフA「それもいいね。この間サンプルで食べたあの材料が使えるかも」
白川「んじゃ、新しいデザインで使いたい材料を使って新商品作ろうか」

こんな感じで進めていきます。

 

上記のような、特徴のある人材育成の考え方を取り入れているので、ガイダンスで丁寧に説明しています。

もちろん、全くの新人さんには、OJTを中心に、接客サービスや衛生管理の基礎知識などを丁寧に教えていきます。

スタッフ一人一人が持つ、個性や才能を活かし、ミスベティー業務を通じて、自分で考えて成長していく。
そんな人として自立している環境こそが、立場の違う相手のことも尊重できる、本当の意味での多様性の実現になるのではないかなって思い、ちょっと変わった人材育成の考え方を取り入れています。

久々の長文で、何を書きたかったのか、途中から分からなくなってしまいました。
やはり文章も書き続けないとダメですね。

次回は、この1か月の間で進めていた、大野町の町興しについて書いていきたいと思います。