49枚目 関ヶ原中学校とのコラボ企画

みなさんこんにちは!
ミスベティー 代表の白川です。

今回は関ヶ原中学校とのコラボ企画についてお話したいと思います。

なぜ唐突に中学校? しかも関ヶ原?と思いますよね。

実は昨年の春頃から企画を進めていまして、関係機関の方々と調整を進めていました。

ことの発端は関ヶ原町に出来た古戦場記念館に商品を出品するために営業をかけていたことから始まります。

コロナ禍で運営会社が変更になったり、開館自体が延期になるなどで、有耶無耶になり、結局ミスベティーの商品を出品することは出来ていません。

営業をかけていた当初から、大野町と関ヶ原町との地域連携を意識した取り組みとして、大野町の太鼓判商品の出品について交渉をしていました。
しかし、古戦場記念館のテーマとして、戦国を中心に捉えていることから、戦国に関係のない物を置くこと自体が難しく、交渉を断念しました。

現在の古戦場記念館の売店を見て頂くと分かるのですが、戦国をテーマにした様々なグッズが置いてあり、関ヶ原合戦のイメージを楽しみたい観光客にとっては魅力的な施設になっています。

町の持続的な発展のために、世界的に知名度のある関ヶ原合戦を観光資源として、観光客を招きいれる取り組みは正解だと思っています。
しかし、観光一本槍で 県主導で建設した施設に、町外からの観光客が訪れ、戦国グッズを購入する流れのみでは、地域住民が関わる機会が少ないと思いませんか?

登場人物の中に関ヶ原町民出てきませんよね。

この現象は、大野町でも起きたことです。
道の駅オープンまでは住民主導で理想的な道の駅を想像して、地域課題を解決できる素晴らしい施設を計画しました。
しかし、いざ運営となると、ある程度力のある企業に頼らざるを得ないので、上場企業に運営を委託する形をとりました。

その結果、町内の小さなお店の商品よりも、見た目が良く、日持ちがして、売れる 且つ、営業力のある企業の商品が大きく棚を占めるようになっていきました。
(これも道の駅の売り上げを確保するためには、必要なことで慈善事業ではないので、売れる商品を陳列することが正解だと私は思います。)
始めは、地元を優先していないと大きな反発があり、出品者組合を作って抗議すべきだと言った意見が出るほど、関係がこじれたこともありました。

今現在の関係性はどんな感じかというと、道の駅で上手に稼げる町内企業が関係性を保っていて、関係性を持つことが困難な企業は一切協力しないという、分断状態になっていると感じます。
町内みんなの力で施設を盛り上げていこうという機運は無く、最初の町民主導はどこかに消えてしまいました。

 

「関ヶ原にいい所出来るけど、大野町みたいに町民意識が置き去りになっているよね。」

「本来は地元の学生 関ヶ原には高校がないから中学生か。
たとえば、中学生が商品開発をしたものを、その施設で販売するなどして、町民の意識を施設に誘導して、町自体の魅力を外から来た人にアピールできる流れがあるといいよね」

そんなことを関ヶ原町出身のスタッフと話していました。

「商業高校で商品開発の授業をさせて頂いた経験があるので、地産地消を絡めた商品開発の授業を中学校で出来ないか、関ヶ原に住んでいるご両親に聞いてみてよ」
と、軽い気持ちで言いました。

スタッフのご両親は関ヶ原町で色々と活動されていて、なんと教育委員長とお知り合いでした。

後日、「一応、両親には伝えておいた」とスタッフから報告を受けました。

1か月後、関ヶ原中学校の校長先生からお電話を頂き、今回の流れになりました。

スタッフとの雑談から始まった商品開発の授業。まさか本当に実現するとは、思ってもいませんでした。

授業のテーマは「地域研究を通じて、関ヶ原町の魅力や課題を知り、将来に対するアクションを起こす」です。

趣味で取り組んでいる地域研究がまさか、こんな形で役立つとは思っていませんでしたが、
商品開発をするだけの授業ではなく、本質的に地域の将来を考え、商品開発を通じて、アクションを起こす授業にしたいと思います。

子ども達のために、高い教育を与えたいと、前例の無い取り組みを推し進めて下さった、校長先生や教育長の意志に応えるためにも精一杯頑張りたいと思います。
また、関ヶ原町内で活動されている、スタッフご両親を始め、様々な団体の方々の想いも、授業の中でご紹介していきたいと思います。

授業の進捗や、開発した商品なども許可が下りるようでしたら、こちらのコラムでご紹介したいと思います。