64枚目 ワッフル生地がおいしくなった話
みなさんこんにちは!
ミスベティー 代表の白川です。
コラムで白川です。って名乗るべきが悩んでしばらく止めてましたが、誰が書いているか分からないと怖いのでやっぱり名乗ることにします。
今回は「ワッフルがおいしくなった」というお声を頂くようになってきましたので、その経緯をご説明したいと思います。
今年の5月 コラム46枚目で「オリジナルミックス粉を開発した」とあります。
ミスベティー本店を開業した当時から使用していたミックス粉が、時代の変化と共に合わなくなってきていると感じ、少量のロットでもオリジナルミックスを開発してくれるメーカーを探し、直談判。
開発期間1年 試作回数10数回 ワッフルベーカーとネタ缶を担いで奈良県のメーカーさんのラボまで押し掛けたこともありました。
ようやく完成し、ミックス粉が変わりますと案内したのが46枚目のコラム記事です。
その後、以前のワッフルミックスの在庫があったので、すぐに切り替えることが出来ず、6月のワッフルプレゼント企画などで、新しい粉のPRを続けながら、ミックス粉が切り替わるタイミングを待っていました。
意外に夏場の製造量が多く、すごい勢いでミックス粉が消費された為、8月末にはすでに新しい粉に変わっていました。
9月の催事先では、リピーターさんが多いイオン岐阜店様(マーサ)での販売や、アピタ北方店様での販売があったため、味が変わったことに気づいてお声掛けを頂くことがありました。
「前よりおいしくなった。なんだか甘さ控えめになって生地も柔らかい」
「前は生地が固くてあんまりだなって思っていたけど、久々に食べたらおいしかった」
催事期間中に何度も来店され、嬉しいお言葉を頂けました。
以前までのミックス粉は、確かに出来立てはとてもおいしかったのですが、時間経過と共に生地が乾燥し、朝作りの物が夕方になるとあんまりな食感になっていることがありました。
最大瞬間風速的なおいしさよりも、持続的なおいしさを追求し、ふんわり軽い食感を目指した新しいミックス粉。
余ったワッフルを家に持って帰って、翌日食べても普通においしい状態で食べられるので、粉を変えて良かったなぁと開発した本人も変化を実感しています。
粉を変えて、逆にお客様を減らす可能性もあったので、すごい怖かったのですが、リピーターさんからのお褒めの言葉を頂きすごく安心しました。
前の粉と新しい粉、どこが違うのかを簡単に説明しますと、保湿性が違います。水分を簡単に手放さず、余分な水分を吸収しない為、パサパサになりにくく、水分をすってべちゃっとした食感にもなりにくいです。
これを可能にしているのが、植物の根っこから抽出したトレハロースです。 甘味料としても使われますが、保湿性を保つためにも使用します。
トレハロースを多めに使用し、2日目でも出来立てのような食感をキープしています。
このトレハロースは仕入れ価格が小麦や砂糖よりも高いらしく、以前のミックス粉よりもだいぶ価格が上がっています。
昨今の原材料費の高騰も背景にはありますが、元のミックス粉の価格よりも1.5倍ほど高くなっています。
粉の価格が1.5倍になろうとも、品質の面で評価を頂けなければミスベティーの価値は無いと判断し、GOサインを出しました。
8月1日から値上げをさせて頂きましたが、今思うともう少し上げておけば良かったなって少し後悔している商品も何個かあります。
おいしさの為に妥協せず、変化を続けるミスベティーのワッフル。
最近食べてないなぁって方はぜひ一度お試し下さい。