108枚目 大野町子ども食堂について

みなさんこんにちは。
ミスベティー代表の白川です。

今回は大野町で開催されている子ども食堂について書いていきたいと思います。

まずは、チラシを見てご覧ください。

場所:大野わっか 
9月16日(土)11時~13時で開催します。

以前このコラムで少しだけご紹介した、大野町の子ども食堂ですが、毎月コツコツと開催を続けており、順調に参加者が増加しています。

主催は「かみひこうき」さん
とてもローカルな話になるのですが、大野町の黒野周辺 第1地区のおばあちゃんたちが中心になって活動しているボランティアグループです。
毎月工夫を凝らした、給食ような安心するお昼ご飯を作って下さいます。

みなさんSNSを使った広報活動などが出来ませんので、口コミと継続開催を通じて、子ども食堂に来てくれるご家族を丁寧に増やしています。
私も出来る範囲でお手伝いしようと、上記のようなチラシを作成して、知人の子ども園、園長先生に直接チラシを渡しながら、子ども食堂の様子を伝えています。

何回も書いていますが、子ども食堂は貧困支援という側面から社会に浸透しましたが、現在では地域コミュニティ形成の場となっています。
おばあちゃんグループの温かい気持ちを、子育て世帯が受け取れる場所になって欲しいと思い、活動を続けています。

開催場所の「大野わっか」は、以前は言葉の教室という名称で活用されていた施設で、保育園から小学校低学年の間に言語に遅れがある子たちの支援施設となっていました。
そちらの施設を改装して、地域住民が自由に使用できる施設「大野わっか」になりました。
施設の清掃なども、普段定期的に施設を利用するボランティアグループが持ち回りで受け持っており、本当にピッカピカの状態が維持されています。
施設を利用するのは、高齢者グループの方たちです。

大野町を発展した都会という人はいないと思います。
表現するならば、それなりに発展して便利な田舎という感じでしょうか。住みやすく気にっています。
しかし、田舎なのに地域社会との繋がりや、コミュニティ形成が希薄になっていると私は感じています。
おそらく、子育て世帯の方や、町外から移り住んでこられた方も同様に感じていると思います。

昔から大野町に住む、おじいちゃん、おばあちゃんたちのグループ活動はとても盛んで、地域サロンという名称のコミュニケーションの場だけでも、40以上あったと思います。(大野町社会福祉協議会の事務所に登録団体が張り出されています。)
若い世代は、コニュニティ形成が希薄と感じているのに対して、高齢者グループは活発に活動しています。
驚くことに、そのグループは参加者がまだ現役世代だった頃に出来た物が多いようです。
今風に言えば、地域盛り上げ隊?みたいな感じでしょうか。
町興しを目指すみたいな、大層な理想ではなく、各地区でソフトボールのチームを作るとか、津軽三味線を弾けるようになるとか、そんな人生を豊かにしていくために、自然と構築されたグループのようです。
完全に推測になりますが、町内会がしっかりと機能しており、町内会活動と連動して、各地区で競うように構築されてきたのではないかと予想しています。

話が逸れましたが、高齢者グループの豊な人生の歩みに対して、我々現役世代の心細い社会との繋がり。
家と会社、保育園・学校の3つくらいしか、所属するコミュニティが無く、自分の住む地域で頼れる存在が不在という状況になっていませんか?

本来であれば、豊かに生きるグループの方と関わることで、地域社会に頼れる存在が形成されていくのでしょうが、現代社会において、そのような時間的余裕も経済的余裕もなく、社会構造的にも高齢者と現役世代が関わる場が、町内会の川清掃くらいになっています。

今の状況は、不健全でもったいないと感じています。
活発に活動しているグループがあるのに、上手くそれを必要としている方と繋げられない。(もちろん、高齢者グループと子育て世帯では、価値観が違うので、そのままグループに入るという意味合いではありませんが。)
そんな状況を少しでも改善できる妙案が、子ども食堂なのではないかなって考えています。

これは、大野町の特性を考えればという内容で、各地域の実情によっては、子育て世帯が中心になって開催した方が効果的な場合もあると思います。

とても長く、難しい話になりましたが、要するに子ども食堂に参加することで、地域で昔から豊かに生きてこられた先輩たちと関わることが出来るので、頼りになる存在との繋がりが出来ますよ。
ということです。

定期開催を続ける中で、積極的に運営に関わりたいと思ってくださる、子育て世帯の方が現れると、おばあちゃんたちの思想を引き継ぎ、次の世代につなぐことが出来るのでしょうね。

すでに繋がりが希薄になった大野町で、繋がりを取り戻す活動を続けるのは、中々大変ですが、コツコツ続けて、地域の信頼度を高めていきたいと思います。