128枚目 最近のフードバンク活動と子ども食堂について

みなさんこんにちは。
ミスベティー代表の白川です。

前回かろうじて、ワッフル感謝祭の状況報告をした後、またコラム更新の期間が空いてしまいました。
最近ずっと忙しいです。
例年、お正月終わってから、春休み入るまでは文字通り冬の時期で、なにをどうあがいても売上が上がらず、気分的にも沈んだ毎日を送っていたのですが、今年はなんだか忙しいです。
閑散期に企画を練ることが、飲食店運営のコツですが、現在とてつもない量の企画を進めています。
コロナからの完全脱却を掲げ、コロナ前から仕込んでいた企画を一気に動かしているのが原因です。
大変ですが、もう一度あの時のワクワクを取り戻すんだという気持ちが強く、挑戦的な楽しい毎日を送っています。
今振り返ってみると、本当にコロナ禍で色々な流れが分断されていたと強く感じています。

さて、前置きが長くなりましたが、今回のコラムでは久しぶり?にフードバンク活動や子ども食堂について書いていきたいと思います。
コロナ禍で分断された社会に対して、反発するかのように各地で結成された、子ども食堂。
自粛社会で生活が苦しくなった方を支援するために、たくさんの物資の受け皿となった、フードバンク。

2023年度がそろそろ終わります。
2024年度は新しい社会に向けて、コロナは終わった出来事として扱われています。

2024年度は、困窮家庭への支援や子ども食堂への支援など コロナ禍で膨れ上がった社会福祉関係の予算が減らされるようです。
それに伴い、コロナ禍で各地に結成された、子ども食堂の活動が継続の危機に陥っています。

能登半島地震の寄付や物資の提供など、社会の余裕が能登半島に向かっていますので、これまで手に入っていた物資が入ってこなくなっています。
そこに予算削減のご案内です。

どこの組織も物資が枯渇している状況が続いています。しかし、物価高、実質賃金の減少を受け、緊急支援依頼は増える一方。

社会の歪みがどんどん膨れ上がっている印象を受けています。

そもそも各地に子ども食堂が出来た背景には、政府が推進していた感があり、予算も結構ついていました。
直接子ども食堂を運営している方に渡る予算ではなく、県社協さんなどを通じて、お米やお菓子など 子ども食堂で利用できる物資が豊富に回って来ていました。
その結果、各地で子ども食堂を作る動きが生まれました。
地域のコミュニケーションを生むためにも、子ども食堂は有効な手段だと思いますので、その動きが活発になることは大いに結構だと思います。
ただ、その流れを作っておいて、年度が替わったから支援出来ませんと言われたら、残った人たちはどうやって組織を維持するのでしょうか。
行政の予算を充てにしている団体はいないと思いますが、巡り巡ってきていた物資が枯渇していくと何も出来なくなります。

生活費からお米やお肉を購入して、子ども食堂を運営している方が大半だと思います。
余裕があるからボランティア活動をしているんでしょ?って思う方が多いと思いますが、誰も余裕なんてありません。
理想とする地域の姿を追い求めて、身体とお金を使って、地域の活動を作ろうとしています。

コロナ禍での救済処置的なフードバンクや子ども食堂への予算ではなく、新しい時代を作っていくための予算として、行政側には予算を付けて頂きたいと思います。
また、運営側としては行政支援に頼れないことは初めから分かっていたことなので、規模の縮小や参加費の徴収など、組織の継続性についての議論を深めていかなければなりません。
私も大野町での活動について、色々と議論を深める時期に来ていると感じています。

あくまでボランティア活動であり、「仕事」ではありませんから、「自分の出来る範囲で活動する」そのスタンスを忘れないようにしたいですね。
また、利用者も関係者も みんなボランティア活動なのだから、他人に自分の理想を押し付けたり、過剰に要求することがないようにお互いを思いやる気持ちを持って活動していきましょう。
物資が枯渇してくると余裕がなくなってくる人がいますからね、あくまでボランティア活動ということをお忘れなく。