129枚目 無料配布と少子化のお話

みなさんこんにちは。
ミスベティー代表の白川です。

今年のバレンタインは例年よりも盛況で、バタバタと過ぎ去っていきました。
バレンタインが終わったらは次は、ひな祭り・ホワイトデーと慌ただしく企画が迫って来ています。
この慌ただしさに若干の違和感を感じつつも、ミスベティーファンに楽しんで頂ける企画と定番の安心感をお送りするため、例年の企画+αを準備してきました。

あまり色々なことをやっても、把握しきれませんし、どれが売りなのか分からない状態になるので、難しいですね。

2月19日~3月17日の期間 
このコラムでもちょっと書いたのですが、ミスベティー苺フェアを開催します。
半分冗談で、苺フェアを開催したいけど、色々と商品考えるの大変だから、とりあえず苺いっぱい乗せた企画にする。
と言い始めて、スタッフに許可を貰いました。
土日のクレープ苺1.5倍が面白いことになっているので、おすすめです。
ちょうど2月なのに暖かくなってきて、苺の収穫量も増えている印象なので、タイミング的にも良かったと思います。

さて、今回は現在進めている ワッフル無料配布について書いていきたいと思います。
この無料配布という言葉、あまり好きではないのですが、この名称でこれまで来てしまったので使っています。

大野町内のすべての子ども園・幼稚園にワッフルを配る企画。
初めに配った年長組の子どもたちが今年の4月で中学1年生になります。
ずいぶん長いこと配り続けてきました。

毎年町内の園児の数を把握することになるのですが、園児の総数は大きく減少していません。
ずっと650~700の範囲でワッフルを配布しています。

ただ、この間に北保育園が閉園
来年は西保育園が閉園します。

少子化が進む地域と子どもの数が増えるまではいかないけど、減っていない地域に分かれているようです。
この状況が進むと、子どもがいる地域といない地域に分かれて、同じ大野町内でも 高齢化が進む地区と子育て地区にすみ分けされていきそうです。

ある意味、自然と合理的な結末に向かっている訳で、現在の大字に分かれた自治会も合併などの動きが出てくるのでしょうね。

来年度、地元中学のPTA役員をやるのですが、名簿を見ると、すでに子どもがいない地区もあり、地区単位に分かれてPTA活動をするという状況も限界を迎えつつあります。

このように、無料配布から大野町の子どもの数が把握でき、ちょっと先の大野町の未来が予測出来たりします。

ここからが私の趣味の範囲ですが、合理的な判断で子どもが減少している地域の子ども園を閉鎖していく。これは仕方ないことですが、子ども園が閉鎖すると、その地区の子育て環境が劣化するのではないかと予想しています。
車社会ですから、地域に子ども園など、子どもが集まる場所が無いと、普段から子どもを見る機会が減少してしまい、子育て世帯に対する理解が進まないのではないかと考えています。
子どもを地域で育てるという価値観が未だに残っていると私は信じているのですが、本来日本型の子育ては、個々の家単位ではなく、地域単位だったと認識しています。
そもそも地域社会の中で子どもを見かけることが無ければ、地域で子育てという発想すら消滅する訳です。

合理的判断で効率よく行政サービスを提供することは大賛成ですが、失われてしまう、大切だったナニカを守る活動、または大切だったナニカを認識する活動が必要ではないかと思います。

金銭的にも時間的には余裕がなく、住民活動が昔のように起こしずらい状況だと認識していますが、そんな中でも、人と関わる良さを知ってもらいたいと思い、子ども食堂の活動を続けています。
大野町では古くから、地域サロンが活発で、高齢の方にとっては現在でも人を繋ぐ重要な活動となっています。

子育て世帯が地域社会と関わる機会をどのように作っていくのか、やらされているだけの自治会活動やPTA活動ではなく、主体的・能動的な関わりが出来る活動の在り方が今の時代だからこそ必要なのではないか。
そんな小難しいことを考えながら、ワッフル無料配布を続けています。

とりあえず、なんだか悔しいので、3月5日に西子ども園で、親さんも招いて、子どもたちと一緒にクレープ作り体験を実施します。
地域のお店と関わり、西子ども園にお子さんを預けている。親さん同士のコミュニケーションを図ることが目的です。

よく聞かれ、この前はテレビでも聞かれましたが
「なんで無料配布を続けているのですか?」
に対する回答が上記で書いてきたような側面を基に行動しているので、説明が長くなり、一言で言えない状況です。

結論:趣味でやっています。