132枚目 賃上げと値上げについて

みなさんこんにちは。
ミスベティー代表の白川です。

今回は大企業の賃上げと値上げについてのお話です。

先日、春闘で賃上げ要求満額回答というニュースが飛び交っていましたが、その一週間くらい前にメーカーから値上げの案内が来ました。
これはつまり、賃上げ分を商品価格に転嫁したということでしょうか?

ほとんどの材料がコロナ禍前と比べて1.2倍~1.5倍になっています。
ここに来てさらに値上げ。

一般消費者は物価高で購買意欲が減少していて、モノに出して良い金額が減少しています。
始めの内は、利益を出す為に仕方ないという納得感のある値上げでしたが、ここまで来ると 購入出来ない状況なので、好きに上げたら?どうせ買わないから。みたいな気持ちになってしまいます。

物には相場感というのがあり、ラーメンだと850円~1000円 肉まんなら 150円~250円でしょうか。
ミスベティーワッフルはちょっとお高めで450円くらいまで?

相場感を大きくはみ出した金額は、継続的な商売にはなり辛いので、地域密着の店舗ほど相場感を気にして営業しています。

大手メーカーの値上げが悪とは言いませんが、最終消費者と接する商売をしている身からすると、その仕入れ価格では、これまでの相場感を維持できないという状況になっています。
相場感を無視して、利益出るように大手メーカーのように値上げすれば良いだけでは?と思うかも知れませんが、物価高で消費マインドが減少している中、相場を無視した高単価商品は売れないと考えています。
ミスベティーで言えば、410円のベリーフルーツワッフルを利益出すために、500円で売り出す感じでしょうか。
一部のコアなファンはそれでも購入して頂けると思いますが、事業規模もターゲットもこれまでと全く異なる経営になるでしょう。
都心部では、その戦略でも人口規模があるので成り立つと思いますが、田舎ではそもそも高単価商品を購入出来る層が限られていますので、厳しい状況が予想されます。
スクラップアンドビルドで1年~2年で稼いで潰すビジネスモデルなら、田舎でも成り立つと思いますが、地域社会の中で飲食店として営業を続ける意味を考え出すと、そうは言っていられません。

理想的には、社会環境に少し余裕ができ、相場感が自然と上がってきたタイミングで値上げしていきたいですね。
以前あった、プレミアム商品ブームの時の雰囲気が近いでしょうか。

ミスベティーでもどのタイミングで値上げに踏み切るか、悩んでいます。
とりあえず今は、人件費や固定費を徹底的に見直して売価に転嫁しなくても、利益が出るように工夫しています。

従業員に対する賃上げはまだしばらく先になりそうです。